TinyWhoopを飛ばすにあたり、まずやらないといけないのは、プロポとのバインドです。
バインドというのは、プロポと機体を関連付けることです。
機体とプロポは別々に買うので、最初はお互いを認識していないので、これを紐づける必要があります。
スマホやPCにデバイスを接続するのと似てますね。
で、これをやったら各種設定(これは本当に奥深い)をやって、飛行前にやるのが「アーム」です。
初心者は、ここでアームって何?ってことになります。
アームって、クルマのアイドリングのようなもの
これが自分なりに出した答えです。
「アーム」という言葉を検索すると、”アームできない”、とか”突然アームしなくなった時の対処法”など、いろいろ出てくるんですが、肝心の”アームの意義”について、ちゃんと説明しているサイトはあまりないんですよね。
なので、初心者は「アーム」については、何のことか判らないままドローンを飛ばそうとしてうまくいかないという事になります。
アームするとプロペラが回る
普通、アームすると、プロペラが回り始めます。
初めて機体の電源を入れてアームのスイッチを入れると、いきなりプロペラが回り始めたので、とても驚いたのを覚えています。
だって、スロットル・スティックは一番下げているんですよ。
”なぜプロペラが回るのか?”全く判りませんでした。
僕が買ったBeta65Xは、日本語の取説が付いていたのですが、これには、アームの設定方法と”飛ばす前にはアームのスイッチを入れる”という説明はあったんですけど、”アームを入れるとプロペラが回る”の説明が全くありませんでした。
そりゃ驚きますよね。故障じゃないかと思いました。
アームの使い方
アームはクルマで言えばアイドリングのような物と書きましたが、もう一つ、重要な意義があります。
機体の電源スイッチの役割も持っているんです。
正確には、機体の電源ボタンは機体に付いている(電池を直結して電源オンという場合もありますが)のですが、これが意外と都合が悪いんです。
例えば、初心者にありがちなのが、”そっちに行かないで~”という方向にドローンが飛んで行ってしまった場合、どこか、マズイ場所に飛び込んでしまった場合、直ちにドローンの電源をオフでスイッチを切りたくなるんですが、そのスイッチはドローン本体に付いている・・・という事になると、やはり困りますよね。
電源スイッチ若しくはそれに類するものがプロポに欲しい!
これが「アーム」なんです。
テレビのリモコンについてる電源スイッチに似てる
テレビのリモコンが判りやすいかもしれません。
テレビ本体にも電源(主電源)がありますよね。
でも、これって、イチイチは消さないでしょ。
出かける前とか、寝る前とかには消すと思いますが、普段、主電源って入れっぱなしです。
ドローン本体にも電源スイッチがあったり、電池を接続すると電源が入ったりしますが、だからと言ってすぐに飛べる訳ではありません。
というか、飛べる状態にいきなりなる事は危険です。
なので、プロポを手に取って、”準備ができたぞ!”っていう状態になって、”プロポから改めて電源を入れる”という感じですね。
この考え方がなかなか初心者には理解できないので、”アームって何?”となってしまうわけです。
アームのスイッチはけっこう頻繁に使う
で、実際アームはどのような時につかうのか?
まずは、機体の電源スイッチを入れる、若しくは電池を接続して、プロポを手に持った時・・・”さあ飛ぶぞ!”という時にアームを入れます。
次に使うのが、落ちた時です。
墜落して地面に落ちたままのドローンは電源が入ったままだと、素直に危ないですよね。
とりあえず、救済するまでは、電源を切っておく(アームをオフ)べきです。
あとは、飛行中の操作ミスをしたときの緊急回避です。
何かにぶつかりそう!思った方向と違う方向へ飛んでしまう・・・こんな時は、アームをオフにします。
もちろん墜落しますが、物にぶつかったり、遥か彼方へ飛んで行ったりするよりはマシです。
アームのスイッチをどこに割り当てるか?
さて、プロポと機体をバインドしたら、いろいろスイッチを割り付けなければいけませんが、その中の一つがこのアームです。
プロポには、AUDという、スティック2本のスイッチが付いていて、これに割り付けるんですね。
僕が持っているFutabaのT6Kの場合ですが、A,B,C,Dの4つのスイッチがあります。
今回は、右上の”D”というスイッチに割り付けています。
どうも、ここにアームの設定をするのが推奨されているようです。
なぜ、ここか?というと、他のAUDスイッチは、3通りのポジション(UP,CT,DN)が選べるんですが、スイッチ”D”は、2通りのポジション(UP,DN)しかありません。
なので、UPをアームオフ、DNをアームオンとすると判りやすいので、ここが推奨されています。
また、頻繁に使うスイッチなので、右上にあると操作しやすいという理由もあります。