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N-BOXは完敗か?!
2025年、ついに”新車を買う”という決断に至り、色々調べたり試乗したりしたので、その成果をご披露いたします!
自分の好みは”アウトドア系”、”荷物たっぷり”、”車中泊もできる”という事で最初は「軽バン」を考えていましたが、訳ありで「アウトドア系スーパーハイト ワゴン」に変更しました。
で、この分野では、N-BOXとスペーシアが人気を2分していているようです。
ネットでもタイトルの「スペーシア VS N-BOX」の記事が溢れており、他にもあるんですが、無難なところで言えば、ほぼこの2択といって過言ではないでしょう。
前置きが長くなりましたが、スペーシアとN-BOX 買うのはどっち?という比較した結果をまとめて選びやすくしてみようという企画です。
できるだけ見やすく比べ安く記載しますので、判断の材料にしていただければと思います。
既に結果は”タイトルに現れているじゃないか?”と言われるとそのとおりなんですが、せっかくなので、スペーシアとN-BOXのどこがどう違うのか、具体的に紹介しましょう!
なお、本ページはあくまでも”ユーザー目線”です。
その辺の評論家やメディア系の目線とは全く違いますのでご了承ください。
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スペーシア・カスタム | N-BOX・カスタム |
スペーシア VS N-BOX お得感があるのはどっち?
はっきり言って、スペーシアの方が相当買い得感が高いです!
特に、全方位モニターを選んだ場合は歴然とした差がでます。
そもそも動力系のシステムがスペーシアが上
N-BOXはターボかノンターボですが、スペーシアにはハイブリッドが付いています。
価格は安いのに心臓部で既にスペーシアの方が勝っています。

スペーシアのハイブリッド・システムはいわゆる「マイルドハイブリッド」で、強力にエンジンをサポートするわけではないのですが、システムが簡単なので、小型軽量というメリットがありまう。
それでもハイブリッドの無いN-BOXよりハイブリッドの付いているスペーシアの方が軽いってどういう事???
ハイブリッドの効果ももちろんあると思いますが、この軽さがスペーシアの低燃費に貢献している事は言うまでもありません!
N-BOXの全方位モニターは超高級仕様?
最近はバックモニターに加え、車を上から見下ろしたように表示できる全方位モニター付きが増えてきています。
新車を購入するならぜひ欲しい機能ですよね。
スペーシアにはこの全方位モニターは、純正ナビさえ付いていれば全車種に取り付け可能!です。
N-BOXも全車種に取り付け可能なのですが・・・ナビが問題です。
8インチの標準ナビでは全方位モニターは取付できず、9インチにグレードアップしなければいけません。
この9インチモニターのナビのお値段はなんと25万円近い248,600円!
いや、とてもじゃないですが車全体の10%をモニターにかけるってどうなんでしょ?

しかもこのナビが高価な理由は、CD・DVDスロットが付いているからなんです。
今時、車の中でCDをかけたり、DVDを見たりする方がどれくらいいるのか知りませんが、25万も出して、これ必要ですか?
ホンダさん、これはご無体でしょ???
ちなみに、スペーシアのモニターは標準で9インチだし、CD・DVDスロットもオプションで付けられますが、5万円ぐらいです!(笑)
そもそも、スペーシアのモニターは全車9インチが標準で全方位モニター付きのナビは195,800円高(消費税込み)です。
〇〇コネクトなどのセーフティサービスが付いているのはどちらも同じなので、まんまCD/DVDスロットの価格が乗っかってしまってる状況です。
しかもスズキの場合はメーカーオプションなのですが、ホンダのナビはディーラーオプションになるので、ナビを取り付けるための機材や取り付け費なども別途必要・・・ってどうなの?
ちょっとちょっと、この差はあんまりでは???
ひとつだけ、N-BOXのナビの方が良いなと思ったのはHDMIのケーブルを付けられるところです。
HDMIがあればスマホの動画をナビの画面に映せるのでYouTubeなんかを楽しめます!
スペーシアの場合は最高級のナビを付けないとHDMIを付けられなくて、これを選ぶと10万円ぐらい高くなってしまいます。
さすがに10万円出してYouTubeを見たいとは思いませんでした💦
エクステリアは好みでしょう!
エクステリアのデザインは好みだと思いますので、いったん棚上げです。
個人的には、N-BOXのカスタムはシンプルで少し寂しいし、ジョイはフロントに”HONDA”のロゴマークがどうしても欲しくなるんで、ノーマルはどうかなぁ??という印象です。
なんてったって、N-BOXはフォグライトがオプションってのは痛いです!!
N-BOXジョイはホィール鉄チン!ギアはアルミホィール!!
そもそも・・・で恐縮ですが、アウトドア系のグレードを検討していました。
スペーシア・ギアとN-BOXジョイですね。
N-BOXジョイが欲しかったので気が付いたのですが・・・
ジョイはボディカラーが2トーン推しなんですよね。まぁ、アウトドア系では有りがちです。
モノトーンは”白”、”黒”の2択!!・・・これはないですよね。
なので、2トーンの見積もりを取るでしょ。
カスタムのモノトーンより高くなるんですよ。
”そりゃカスタムがモノトーンだから”と思うでしょ?
それが、カスタムの場合はモノトーンの展開の方がたくさんあって、確かにモノトーンでも十分カッコいい!
という事で、ボディカラーだけを考えると、N-BOXジョイはツートーン、N-BOXはモノトーンと、ほぼ決まってる感じなんですよね。
”そりゃないよ”と思ったのが、ホィールの設定
N-BOXジョイのホィールは標準でまさかの鉄チンホィールなんです!!
もちろん、N-BOXカスタムはアルミホィールでしかも15インチ!!

って事はですよ。
N-BOXジョイって、ホィールにこだわると全くお得ではない!!
しかもしかも!!
N-BOXジョイのアルミホィールはオプションでも結構高いのですが、これがディーラーオプションってところがまたまた納得できない!
ディーラーで外したノーマルの鉄チンホィールは、納車と同時にどこかに保管しないといけません!
セールスから、”スタッドレスタイヤ用に使ってください”なんて話をされましたが、スタッドレス用もアルミが欲しいし、そもそも保管場所がないわい!!(怒)
ではスペーシアはどうか?
スペーシア・ギアは標準でアルミホィールが付いているんですよねぇ・・・エライ!!
しかも、ギアのモノトーンは、”黒”、”白”、”グレー”の3色がある。
そんなスペーシアギア、及びスペーシアカスタムの方が安いって・・・ホンダは大丈夫か?
N-BOXのカラーとホィールの関係を纏めると・・・
N-BOXジョイ ターボ 2,044,900円
モノトーン ⇒ ツートーンを選ぶと8万円UPの2,127,400円
鉄チンホィール ⇒ アルミホィールをオプションで付けると安い物で8万円弱
*オートバックスの方が安い?(笑)
N-BOXカスタム ターボ 2,069,100円
モノトーンでも十分カッコいい!
アルミホィールが標準装備(しかも15インチ)
ジョイ(ツートーン) ⇒ カスタム(モノトーン)の価格差は6万円程度なので、よっぽどジョイのデザインや色が気に入っている人以外はジョイを選ぶメリットがない!
・・・というか、ジョイにお得感がない!!
N-BOXで色にこだわると割高になるので注意!
N-BOXカスタムはワンランク上の”コーディネイトスタイル”というグレードがあります。
普通のN-BOXカスタムは普通の黒しかないのですが、コーディネイトスタイルなら、黒に近い青、紫に近い黒など、微妙な色を選べます。
カスタムが欲しい方はエクステリアに拘る・・・って事はコーディネイトスタイルを選びたくなるでしょうねぇ・・・。
ちなみに、N-BOXカスタムターボ・コーディネイトスタイル(モノトーン)は2,189,000円。
カスタムより12万円ほど高くなります。
ジョイの2トーンは2,127,400円なので6万円ほど高いですね。
N-BOX最高級のターボ・コーディネイトスタイル(2トーン)は2,249,500円です!!
色に拘るとN-BOXは本当に難しい!!
逆に考えると、色に拘らなければけっこう安く買えるって事かもしれません!!
スペーシアギアとN-BOXジョイのエクステリア
デザインは好みがあると思うので一旦棚に上げて考えると、アルミホィールともう一つ気になるところがあります。
それはアウトドアの雰囲気を盛り上げるルーフレールです!
見た目にもGOODなルーフレールですが、キャリアなどの追加装備を簡単に付けられたり、キャンプ用のロープを括りつけたりできるのでそれなりに実用的です。
N-BOXジョイに付いていないのはとっても残念です!
N-BOXのフォグライトはオプション
さらにN-BOXの場合、カスタムですらフォグライトは付いていません。
もちろんオプションで装着可能ですが、スペーシアでは標準装備なので、ここも残念なところです。
N-BOXのフォグライトは5~6万円ぐらいですので、けっこう高いですよ。
スズキ・コネクト VS ホンダ・コネクト スズキの圧勝!
最近流行りの「〇〇コネクト」。
緊急時に助けてくれたり、スマホを使って車を捜したり、遠方から車を操作したりと、色々できちゃう便利な機能です。
スズキにもホンダにもそれぞれあるのはあるんですが、できる事はほぼ同じです。
で、違うのは”価格”です!!
初期料金 | 月額料金 | |
スズキ・コネクト | 初年度から3年間無料 | 4年目から330円/月 |
ホンダ・コネクト | 初年度のみ無料 | 2年目から550円/月 |
それぞれできる事が微妙に違うしオプションもありますので下のリンクで確認してください。
上記リンクを見ると、スズキの方は割と判りやすく書いているのですが、ホンダの方は”Honda Total Care プレミアム”、”コネクト保険”ってのがあって、けっこう複雑です。
基本的に”Honda Total Care プレミアム”に入っていればホンダ・コネクトは使えます。
この辺りの親切さもスズキの勝ちかなぁ・・・と思ってます。
N-BOX カスタム以外は標準装備に注意!
カスタム・ターボ同士で比べるとスペーシアの方がN-BOXやや上回っているような印象ですが、要注意なのが、NAやベーシックグレードを選んだ場合です。
スペーシアにはほとんどの車種に付いている両側電動スライドドアがN-BOXだと右側がオプションだったり、カスタムでもターボは15インチだったアルミホィールがNAだと14インチだったりします。
これはかなり注意しないと試乗した車と納車された車種が違う場合、”期待していた装備がない”って事になりかねません!
という事で、スペーシア VS N-BOX は”お得感”で言えばスペーシアの圧勝!!
スペーシア VS N-BOX 車としての性能は好みの差
なんてったって、スペーシアの方が安いのにマイルドハイブリッドが付いています!
これだけでコスパが高いです!
コスパが高いスペーシアの実力はどうなのか?
YouTubeや自動車関連メディア系では、”N-BOX”が良いという評価が多いのですが、試乗した感じではスペーシアの方が上でした。
恐らく、多くのレポートでは高速道路やワインディングでの試乗がメインだったのではないかと思います。
近距離や低速域では、スペーシアの方が優れてると思います。
スタート・1~2mの領域では”ハイブリッドが効いている”
例えば脇道から左折で主要道に合流する場合、最初の一瞬にトルクが欲しくないですか?
N-BOXもターボを選べば馬力はあるのですが、アクセルを踏んだ瞬間はやはりターボラグが気になります。
軽くアクセルを踏んで、”ん?”と一瞬感じるんですよね。
そこで踏み込めばグーンとターボが効いて加速してくれるんですが、この一瞬が気になります。
その点スペーシアはNAでも0スタートの時点からハイブリッドのモーターが効いています。
モーター独特のトルクを十分感じられるんです。
N-BOXでも”最初から踏み込めばターボは効くよ”と言う方もいるでしょうが、逆に言えば、踏み込まなければターボは効いてこないわけで、スペーシアは軽く踏んだだけでもトルクを感じられるのでこの点は全く違います。
アイドルストップが気にならないのはスペーシア
これもハイブリッドならではなのですが、スペーシアのNA場合アイドリングストップからの復帰がほとんど気になりません。
ハイブリッド・カーは減速すると停止する前からエンジンが止まっていて、動き始めてからエンジンがかかります。
したがって”エンジンが止まった”、”エンジンがかかった”という感じはほとんどないんです。
ただしターボの方は、エンジンがかかった時の”ブルルン感”は若干感じます。
これはエンジンの力がNAに比べるとエンジンの力が強いからなのかな?と考えているところです。
N-BOXの場合、残念ながらアイドリングストップからスタートすると、エンジンをかけたときの”ブルルン!”がどうしても気になります。
もちろん、止まる時の”プスッ”ってエンスト感もあります。
スタートがワンテンポ遅くなるのも仕方がないのですが、渋滞の中などで何度もアイドリングストップするのはどうしても納得できません。
なので、自分の場合”アイドリングストップ機能はOFFにするのですが、これも一度車エンジンを切ってしまうとまた自動的にONになってしまってさらにイライラすることになってしまいます。
最近アイドリングストップの付いた車はどんどん減っていますが、その理由は良くわかります。
N-BOXは今のような感じなら機能自体を外した方が気分は上がると思います。
エンジンブレーキもスペーシアの方が上
これもハイブリッドだから当たりまえの事なんですが、下り坂でのエンジンブレーキはスペーシアの方が効いてきます。
ハイブリッドのモーターが回生エネルギーを吸収しているのでブレーキがかかるのですが、これが長い下り坂で威力を発揮します。
下り坂での安心感はスペーシアの圧勝です!
電子パーキングブレーキもスペーシアの方が優れている
最近流行りの電子パーキングブレーキもスペーシアの方が良くできています。
というか、スペーシアの場合はハイブリッドとの相性が良いと言えます。
恐らく多くのユーザーさんは電子パーキングブレーキのスイッチってホールドに入れっぱなしになると思うんですよね。
その時にスタート時でスムーズにブレーキが解除されるのはスペーシアの方で、NーBOXは、ブレーキが解除されるときに、若干”ガッ!”という引っ掛かりを感じます。
これは電子パーキングブレーキの性能が良いというのは正解ではなく、ここでもやはり”ハイブリッドが効いている”というのが正しいと思います。
0スタートからトルクが出るので電子パーキングブレーキの解除は全く気にならないという事でしょう。
走り出しの質感はNAとターボで差がある
N-BOXのNAは試乗していないので、スペーシアの話になります。
走り出しのトルク感の質はNAの方が良いと思います。
0スタート時のモーターが効いている感じはNAの方が上という事です。
多分、ターボの方が元々のエンジンのトルクが大きいので逆にモーターアシストの恩恵を感じられなくなっているのかもしれません。
前述のアイドリングストップからの復帰と電動パーキングブレーキの解除の際に感じる”ガッ!”って感じなんですが、これもターボの方が大きい気がします。
多分、ジワジワと前に進むのはNAの方が優れているんでしょう。
ターボだと”エンジンがかかったな”というのが判りやすいです。
まぁ、試乗したのが真冬だったんで、エンジンの立ち上がりでアイドリングの回転数が高くなったのかもしれません。
が、低速時は全体的にNAの方が走りの質感は高いような気がします。
ただし、上り坂とか高速域とか、エンジンが主役になるシーンでは、やはりターボですね。
速いというのもあるんですが、軽快さやエンジン音など、全体的にはターボが気に入ったので、こちらを選びました!!
静穏性や乗り心地はN-BOXの方が優れているが・・・
YouTubeや自動車関連メディアを見ると”N-BOXの遮音は素晴らしい!”、”静か!”、”乗り心地が良い”って記事が良く出ています。
その点スペーシアは”風切り音がやかましい”、”ゴツゴツと突き上げる感じがある”なんて記事が多いですよね。
実際はどうなのか?自分が試乗した感じから言うと・・・
”確かにその通りだ”と思ったのですが・・・”ただし高速域ではね”というのが付きます。
N-BOXはスペーシアに比べると確かに静かで乗り心地が良いかもしれません・・・が、その差は僅かです。
スペーシアの方を先に試乗したのですが、その時に”うるさい”とか”乗り心地が悪い”とか、全く感じませんでした。
後で、N-BOXに試乗した時に、”こっちの方が静かだな”とか”乗り心地はこっちが上だな”と思ったところです。
実は比べなければ判らないほどのわずかな差しかないのです!
僅かでも”静かな方が良い”、”乗り心地が良い”という方はこっちを選ぶでしょうが、普段の街乗りではほとんど差を感じられないので、個人的にはこの部分に拘るはナシです。
毎日、高速道路を使って長距離を走る方にはN-BOXの方が良いかもしれませんが、自分は街乗りがメインなので、高速走行の話は棚に上げておいて問題はありませんから。
ハンドリングもN-BOXがやや優れているか?
これはもう好みだと思うのですが・・・
N-BOXの方がキビキビと反応する印象があります。
これを”運転が楽しい”と紹介する記事もあるのですが、ではスペーシアがダメかっていうと、そんな事は全くありません。
確かに柔らかいハンドリングにはなっているのですがだからといって曲がりにくいわけではありません。
逆にゆったりと運転するにはこれぐらいの”柔らかさ”があって良いと思います。
ワインディング・ロードをバリバリと攻める方にはN-BOXがお勧めですが、普通に街乗りする分には、スペーシアの方が安心感があるし、疲れないと思います。
とはいえ・・・その差は僅かです!比べなければ判りません!!(笑)
ADAS(先進運転支援システム)もスペーシアの勝ち!
残念ながらスペーシア、N-BOXともに体験する事はできなかったのですが、データを見ただけでこれはもうスペーシアの勝ちだと断言できます。
(精度や効果は一旦棚に上げてますのでご理解ください)
作動速度域がスペーシアの方が広い
安全装備についてはほとんど同じなのです、以下のように違う部分もあります。
スペーシア | N-BOX | |
LKAS〈車線維持支援システム〉 | 約50km/h~ | 約65km/h ~ |
ACC(ほぼ自動運転) | 0km/h~ | 約30km/h以上 |
左右確認 | 前方及び後方 | 後方のみ |
カタログを調べ、ネットで検索し、YouTubeを見まくったのですが、N-BOXの方が優れている部分を見つけられませんでした。
この違い中で、絶対スペーシアの方が良い、N-BOX残念と言えるのはACCの作動領域です。
ACCとは、車の速度を維持したり、前の車を自動的に追尾したりする機能です。
これが、スペーシアは停車状態から作動するのに対してNーBOXでは時速30Km/h以上でなければ作動しないところです。
N-BOXのACCの何が問題かというと”渋滞時に作動しない”という事です。
自分の印象で恐縮ですが、渋滞時の動いたり止まったりの繰り返しの時こそ自動的に動いてほしいと思います。
渋滞時、前の車が動いたら自動的に動き出し、止まれば自動的に止まるんですよ!
これはかなり嬉しい機能だと思うんですが、N-BOXはできない!残念!!
逆に高速走行時の場合、これまた自分の考えで恐縮ですが、正直”機械に任せるのは恐い”です。
なので、いくら高速時の自動運転の精度が高くても油断ができないんですよね。
これ、普通はそうだと思うんですが、いかがでしょうか?
したがって、低速走行時こそ自動運転の真価を発揮すると私は考えます。
N-BOX、残念!!
さらに左右確認機能ですが、スペーシアを試乗した時、駐車場から出る際、右から来る車に反応して警告が出たんですよね。
N-BOXにも同じ機能が付いていると思っていたのですが、同様に駐車場から出る際、他車が近づいてきたので、警報が鳴るものだと思っていたのが鳴らなかったんですよ。
調べたら、N-BOXの自動左右確認は後方のみで、前方はできないんですよねぇ。
N-BOX、残念!!
燃費はスペーシアの圧勝
スペーシアにはマイルドハイブリッドが付いてます。
なので、ガソリンのみのN-BOXが不利なのはしょうがないでしょう。
とはいえ、スペーシアの燃費の良さはマイルドハイブリッドの効果だけではなく、”車両の軽さ”がけっこうあるのではないかと思います。
N-BOXとスペーシアでは、50Kg程度N-BOXが重いのです。
軽いスペーシアの方が燃費にも有利な事は当然でしょう。
スペーシアは軽いから乗り心地が悪い?
”N-BOXの方が乗り心地が良い”と言われますが、これは”重いから”とも考えられます。
軽いと下からの突き上げに反応してしまい、コツコツとお尻の下に”突き上げ感”が出てしまいます。
もちろんN-BOXはサスペンションなどに工夫を凝らして乗り心地を良くしているのでしょうが、そもそも軽いスペーシアは乗り心地勝負では分が悪いのです。
燃費を取るか?乗り心地を取るか?という話になりますが、実はこれも前述のように僅かにしか差がないので、気にするほどではないような気がします。
インテリアはスペーシアの勝ちでしょう(好みもあります)
デザインや質感は好みなのでここでは一旦棚に上げておきます。
とはいえ、個人的にはインパネやドアのデザインはスペーシアの方が好みですね。
収納は圧倒的にスペーシアの勝ち
スペーシアの収納の多さはこのクラス最高ではないでしょうか?
特に気に入っているのはティッシュボックスが引き出しの中に納まって見えない位置に収納できるというところです。
意外にティッシュボックスって置き場に困りますよねぇ。
アームレストの収納もスペーシアだけ。
N-BOXはオプションで19,800円!!汗💦(高いのに!)
とにかく”これでもか!”ってぐらい収納があります。
紹介してもキリがないので実車で確認してください!
あと、助手席側のトレイスペースが何気に嬉しいです!
昨今、後部座席にトレイが付いているのは普通になりつつありますが、助手席にトレイは珍しくないですか?
お弁当なんかを食べられるし、その真下がティッシュボックス置き場って、メチャメチャ気が利いています。
逆にN-BOXの”ここがダメ”で言うと、ドリンクホルダーです。
インパネの左右にあるのですが、ドライバー側(右側)の方のドリンクホルダーは何がしたかったのか判らないです。
最近のドリンクホルダーって紙パック(四角いやつ)も入るようになってますよね。
で、N-BOXのも四角なので紙パックも入ると思うじゃないですか?
これが入らないんですよね。
で、さらに四角のホルダーが中途半端で、普通の缶ドリンクがうまく入らないんですよ。
穴が大きすぎてガタガタで缶が傾いてしまいます。
これなんで???
ちなみにスペーシアのドリンクホルダーは、紙パックも缶もきっちり収まります。
うまい形なんですよこれが・・
USBの数、設置場所 N-BOX完敗
N-BOXのUSBの数は、前席 タイプA✕2,C✕1の3つ。
スペーシアのUSBの数は 前席 タイプA✕2,C✕1の3つ・・・。
だけではなく、後席にも!! タイプA✕1,C✕1の2つで、合計5つ!
後部座席に座る人だけでなく、休憩や車中泊で、後席のUSBは絶対使います。
これは嬉しい!!
ちなみにN-BOXの後席USBはオプションで13,200円!汗💦
サーキュレーターはスペーシアだけ!
なかなかエアコンが効かない後部座席ですが、スペーシアにはそこを改善するサーキュレーターが標準で付いています。
もちろん車中泊でも威力を発揮するはず!これも楽しみ!!

スペーシアの室内はLED照明 N-BOXは豆電球
スペーシアの室内照明は全てLED照明ですごく明るいです!
N-BOXに乗った時、ちょっと暗いなと思ったのはこれでした。
なんと豆電球!!
あとから交換すれば良いのですが、そもそもN-BOXはスペーシアより高いので、そんなところでケチらないで欲しかった!!
ハンドルヒーターはスペーシアだけ
冬に嬉しいハンドルヒーター!
なんとN-BOXには付いていないんですよねぇ。
オプションにもない
最近は軽自動車にもどんどん付いてきているだけに、これは欲しかったなぁ
シートヒーターはN-BOXが上
スペーシア、N-BOX共にシートヒーターが付いていますが、N-BOXの方は”強・弱の切り替え”が付いているので、これはN-BOXの勝ちでしょう。
スペーシアのヒートシートも良いのですが、徐々に熱くなってくるそうです。
これが、自動的に切れるような事はなく、”熱ければ自分で切る”という状況のようです。
N-BOXの場合は”弱”に入れっぱなしで熱すぎるような事はないそうで、ここは良いですね。
とはいえ、ハンドルヒーターは欲しい!
インパネはスペーシアが上でしょう!!
好みだと言う方もいらしゃると思いますが、一つ一つを比べればスペーシアの方が優れていると思います。
同時に表示できるインフォメーションの数は圧倒的にスペーシアが多い
新型N-BOXの売りは、スピードメーターなどを表示するマルチインフォメーションディスプレイが7インチのTFT液晶画面にになっているところです。
対してスペーシアは左半分はスピードメーターで固定、右半分に小さな4.2インチのマルチモニターが付いています。

と書くとN-BOXの方が良いような感じですが実はまるで逆!スペーシアの方が優れていると思います。
ディスプレイの数も多いし同時に表示できるインフォメーションの数は圧倒的にスペーシアの方が多いんです。
説明しましょう!
スペーシアのディスプレイは5つある?
スペーシアのディスプレイでまず目を引くのが運転席の前にあるヘッドアップディスプレイです。
ヘッドアップディスプレイについて解説している記事はあまりなく、実は私も見掛けだけのオモチャではないかと思ってました・・・が試乗して全く印象が変わりました!!
表示できる項目がインパネのディスプレイとヘッドアップディスプレイでそれぞれ別のインフォメーションを表示できるんです!
例えば、自分が常に表示して欲しいのはタコメーターなんですが、N-BOXの場合これを表示すると他のインフォメーションは何も表示できません!
ところがスペーシアでは常に表示させたいタコメーターをヘッドアップディスプレイに表示させておくと、さらに表示させたいインフォメーション・・例えばACCの設定とか車両情報(燃費とか走行距離とか)などを表示できます。
さらに感動的なのがナビゲーションのディスプレイが3分割できるて、ここもそれぞれに表示させたいインフォメーションを選ぶ事ができます。
ナビの画面、オーディオの画面、車両情報を同時に表示できるってスゴくないですか?
ハイブリッドならではのエネルギーフロー情報なんかも常に表示できるのはすごく嬉しいです!!

1つのモニターに3つの情報を表示できる
とにかくスペーシアの場合はモニターの数が多い(5つあると言っていい?)ので同時に表示できるインフォメーションの数が圧倒的に多いんです。
この点もスペーシアの圧勝と言えます!!
シートはN-BOXの方が良い・・・のかも?
N-BOXは乗り心地が良いと良く言われますが、これはシートによるところも大きいかもしれません。
お尻の座りなんかはN-BOXの方が上かなぁ?と感じるし、座った時の目線もN-BOXの方が気持ちよく感じました。
N-BOXを選ぶ理由に”乗り心地”と”ハンドリング”、”静寂性”を挙げる方が多いようですが、そういった”車としての心地よさ”は、シートに座った瞬間に感じる事ができます。
とはいえ、比較すればそのように感じるというだけで、スペーシアも決して悪くは無いのでどうしてもN-BOXの方が良いとは思えないんですよ。
ここからは個人的な印象ですが・・・
N-BOXカスタム・コーディネイトスタイルのシートは皮(おそらく合成皮)なんですが、個人的にはこういう皮(人口皮)は、なんかお尻が滑るので好きではないんですよね。
N-BOXのも皮のシートはやはり滑る感じがあって好きではありませんでした。
まぁ、これは蛇足かな?(笑)
夜間照明は微妙
室内の夜間照明でスペーシアの方が絶対良いと言えるのはルームライトがLEDのところです。
N-BOXは先代はLEDだったらしいのですが、新型になったら何故か(コストダウン?)豆級に変わっています。
さすがにこんなところをケチって欲しくなかった!
その他のイルミネーションで気になったのは、スペーシアの左半分が結構寂しいというところです。
N-BOXの助手席前にはオレンジ色に光るLEDのイルミネーションがあって、左半分もそれなりに良い感じなんですよね。
じつはスペーシアを選ぶにあたって、ここはどうしても気になった(N-BOXにあってスペーシアにないのが許せない(笑))のでオプションで付けてしまいました。
2万5千円もするのに・・・無駄だったかなぁ(笑)

シートアレンジははっきりと個性が分かれる
スペーシアとN-BOXでは、シートアレンジの考え方が全く違います。
センタータンクレイアウトのN-BOX
N-BOXはホンダ独自のセンタータンクレイアウトを採用しています。
通常は後席シート下にある燃料タンクを前席の下にレイアウトしているんです。
”N-BOXの室内は広い”と良く言われますが、これはこのセンタータンクレイアウトが効いています。
後席の足元が広々としているため、そもそも後席の足元が広く取れます。
また床面の低さを利用して後席の座面を足元に埋め込み、広々とした完全にフラットな空間を作り出す事ができます。(ホンダではこれを「ダイブ・ダウン」と呼ぶらしい)
さらに前席を一番前に出せばかなり広々とした空間が広がり「N-BOXジョイ」では、この空間をチェック柄のシートで演出してピクニック気分を盛り上げてくれます。

一方スペーシアの方は、背もたれを前に倒すところはN-BOXと同様なのですが、座面を沈めるような芸当はできません。
したがって、フロアが完全なフラットにならず傾斜が付いてしまいます。
(とはいえ、若干の傾斜です)
以上のことから、室内後方に広大な快適空間を作るのはN-BOXの方が上です。
ホンダもここを売りにしているからこそ、荷室と後部座席の背もたれ裏側にチェック柄をわざわざ採用したのでしょう。
しかし、それでも個人的にはスペーシアの方が好きです。
N-BOXは快適な休息、スペーシアは車中泊に向いている
自分がN-BOXで最もがっかりしたのは”前席の背もたれが前に倒れない”というところです。
前述の室内後部を利用した空間はいくら完全なフラットな床でも寝るには狭すぎます。
”斜めに寝る”と解説している動画もあるんですが、現実的ではありません。
また、前席の背もたれを後ろに倒してフルフラットにするのはどちらもできます。
メーカーでは車内で就寝する場合はこのフルフラットを推奨しているのですが、この状態では凸凹が大きく本格的な車中泊には向いていません。
車中泊を頻繁にする人は”平な床”は譲れない一線で、そのために床をまっ平にするのは基本中の基本なんです!
スペーシアの場合、前席の背もたれを前に倒す事ができます。
この場合、座面の部分が盛り上がり大きな段差ができるのですが、この段差さえなんとかクリアすれば、縦に寝るにも十分な広さ、かつフラットな床を確保できます。

問題はこの段差をどうするか?なんですが・・・これはDYIで解決します。
要は荷室側の床を持ち上げて、前席座面と”面合わせ”を行います。
フルフラットの状態では、椅子の柔らかい部分が床になるためDYIをやりにくいんですよね。
したがって、DYIをやるような本格的な車中泊を考えるならスペーシアの方がやりやすいという結論になります。
後部座席の座面跳ね上げはN-BOXのみ!
N-BOXのシートアレンジでこれだけはN-BOXが良いなと思ったのは後部座席の座面跳ね上げです。
座面を跳ね上げると後部座席の足元部分がグッと広がり高さのある広大なスペースができます。
これはセンタータンクレイアウトだからこそできる技で、これはスペーシアにはありません。

スペーシアの後部座席にはマルチユースフラップがある
逆にスペーシアにはオットマンやレッグサポート、荷物ストッパーなどに使えるマルチユースフラップが付いています。
どっちが良いというよりは好みかなぁ・・・。

スペーシア VS N-BOX まとめ
色々書きましたが比較しやすいように表にまとめましたのでご覧ください
スペーシアカスタム | N-BOXカスタム | |
価格 | 定価は高いが 標準装備が充実 | 定価は安いが 同等の装備だと高額 |
ハイブリッド | あり | なし |
燃費 | ◎ | 〇 |
ホィール | 15インチアルミ | ターボは15インチアルミ NAは14インチアルミ |
フォグライト | 〇 | オプション |
後席電動スライドドア | 〇 | ターボのみ NAはオプション |
マルチIFディスプレイ | 4.5インチ | 7インチ |
IFディスプレイの数 | 3(画面分割で最大5) | 2 |
サーキュレーター | あり | なし |
ハンドルヒーター | あり | なし |
インパネトレイ照明 | オプション | あり |
シートヒーター | ON/OFFのみ | 強弱の切り替え付き |
助手席下収納 | あり | なし |
後席分割式アームレスト | 全車標準装備 | ターボ車のみ標準装備 |
収納の数 | ◎ | △ |
スライド・ドア開閉スイッチ | あり | なし(ハンドルは軽い) |
拡大ラゲッジルーム | やや傾斜あり | ほぼフラット |
長尺の荷物積載 | ◎ | △ |
前席 | 背もたれを前に倒せる 座面下収納 | 座面は後ろに倒れるのみ |
後席 | マルチユースフラップ | 座面跳ね上げ |
USB | 前3 後ろ2 | 前2・後ろオプション |
アウトドア系のスペースギアとN-BOXジョイも比べてみました
スペーシア・ギア | N-BOXジョイ | |
ホィール | 14インチ・アルミ | 14インチ・鉄チン |
ルーフレール | あり | なし |
シート | 撥水 | 撥水・チェック柄 |
ラゲッジルーム床面 | 防汚タイプ プラスティック製 | 防汚タイプ チェック柄 |
ラゲッジルーム下収納 | ✕ | 〇 |
フォグライト | 〇 | オプション |
この中では、特に”フォグライト”がオプションってのは痛いですよねぇ・・・。
スペーシア VS N-BOX 見積もり比較
スペーシアとN-BOXの比較で”あるある”が見積もりでビックリ!!です。
定価を比べるとスペーシアの方が若干高いのですが、実際に見積もりを取るとN-BOXの方がかなり高額になってしまいます。
一般的に”N-BOXは高い”と言われているのは、見積もりを取ってから実感できます。
なぜ、そうなってしまうのか???
N-BOXは標準装備では満足できない!!
とにかくスペーシアにはあるのにN-BOXにはないって装備が多いんですよね。
それがまた”どうしても欲しくなる装備”だったりするもんですから、ついつい見積もりに入れてししまたり、オプションの価格が高いので総額が高額になる・・・てN-BOXのあるあるマジックです!
スペーシア カスタム | N-BOX カスタム | |
全方位モニター付きナビ | 20万円前後 | 25万円以上 |
フォグライト | 標準装備 | 6万円前後 |
アームレスト収納 | 標準装備 | 2万円程度 |
LEDルームランプ | 標準装備 | 3,850円✖1個 |
インパネトレイ照明 | 2万5千円程度 | 標準装備 |
アウトドア系のギアとジョイも比較してみました。
スペーシアギア | N-BOXジョイ | |
14インチ・アルミホィール | 標準装備 | 2万5千円✖4本 |
フロントグリル | 標準で問題なし! | HONDAロゴのが欲しい! 32,000円 |
いかがでしょうか?
定価が安いN-BOXですが、スペーシアと同等の装備を付けると総額が跳ね上がることは容易に想像できます。
もしN-BOXを安く買いたいという時のポイントは”標準装備に留める”という事です。
スペーシア並みの装備を求めると1クラス上の見積もり総額になってしまいます。
特に全方位モニター付きのナビや右側電動スライドドア、アルミホィールなど、高額なオプションを付けるとあっという間にスペーシアより高くなってしまいます。
しかもほとんどディーラーオプションですから、オプションを取り付けるために標準装備品を取り外しますから、納車と共にゴミも納品されるというオマケ付きです!(笑)
スペーシア VS N-BOX 総括
まずは、価格で考えると、スペーシアの場合、定価は高いですが標準装備で十分なので、定価と見積もりの差が少ないのですが、N-BOXの場合は見積もりを取ると総額が跳ね上がるのはある程度覚悟した方が良いと思います。
そこを考えると、「走る」「曲がる」「止まる」がいくら優れていた(差はほとんどないですが)としても、N-BOXが良いとはとても言えません。
また、車は乗って遊ぶオモチャではなく、渋滞の中通勤したり、買い物したり、大きな荷物を積んだり、自分のように車中泊をしたりするもの・・・と考えると、「走る」「曲がる」「止まる」が優れているったってねぇ・・・という気持ちになります。
また、いくら走るったってその分燃費が悪いっていうなら”そりゃ燃料食うから速いだけだろ”って気持ちになります。
という事で到底N-BOXを選ぶ気になれず、スペーシアギアを注文して納車待ちです。
これは欠点と言えば欠点なんですが・・・25年3月現在で納車3か月待ちという事です。
まぁ、人気があるのは判りますが、もう少し早く納車できないものか?と思ってしまいます。
が、しかし!!
グロムは6月に注文して10月に納車とほぼ半年待ちましたからね。
これと比べれば半分の期間なので我慢するとしましょう!
スペーシアギアが納車されたら、今度は実車を使ってレポートしますのでお楽しみに!
車中泊用にカスタムする予定なので、こちらもご期待ください!